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MRワクチンの効果と抗体価の見方ー麻疹・風疹の予防率・世代別免疫・EIA判定基準

[2026.04.24]


1.MRワクチンの効果

 MRワクチンは、麻疹と風疹に対して高い予防効果が確認されています。

95%以上
麻疹に対する1回接種後の発症予防効果
99%以上
麻疹に対する2回接種後の発症予防効果
95%以上
風疹に対する接種後の発症予防効果

 2回接種した場合、免疫は数十年以上持続するとされています。ただし個人差があり、接種から年数が経過すると抗体価が低下することがあります。接種歴が1回のみの方や、長期間経過した方は抗体検査での確認をお勧めします。

 

2.抗体価の判定基準

 当クリニックではEIA法(IgG)で風疹抗体価を測定しています。接種が推奨されるかどうかは、対象者の状況によって異なります。

妊娠を希望する女性・妊婦の同居者など
陰性・判定保留
接種を推奨
免疫がないため、ワクチン接種が必要です。
陽性かつ EIA価 8.0未満
接種を推奨
感染予防に不十分なため、赤ちゃんへの影響を防ぐために接種を推奨します。
EIA価 8.0以上
接種不要
感染予防に十分な免疫を保有していると考えられます。
上記以外の方(一般成人など)
陰性・判定保留
接種を推奨
免疫がないため、ワクチン接種が必要です。
陽性かつ EIA価 8.0未満
医師と相談
発症・重症化は防げる水準ですが、希望される方はご相談ください。
EIA価 8.0以上
接種不要
感染予防に十分な免疫を保有していると考えられます。
検査結果をもとに、接種の必要性を個別にご説明します。ご不明な点はお気軽にご相談ください。
 

3.世代別の免疫状況

 過去の接種制度の変化により、世代によって免疫の状況が異なります。

昭和54年(1979年)以前
比較的低いリスク
ワクチン普及前の世代。多くの方が自然感染により終生免疫を持つ場合が多い。
昭和54年〜平成18年ごろ(1979〜2006年)
要確認
1回接種のみだった世代や移行期にあたります。免疫が不十分な方が一定数います。抗体検査での確認をお勧めします。
【特記】昭和37年4月2日〜昭和54年4月1日生まれの男性
抗体保有率が特に低い世代
この世代は過去に公的な定期接種の機会がなく、抗体保有率が特に低い傾向があります。接種の要否を判断する抗体価の基準も、一般成人とは異なります。

EIA価 6.0未満:免疫なし → 接種が必要
EIA価 6.0〜8.0未満:免疫が不十分 → 接種を検討(助成が使える場合あり)
EIA価 8.0以上:十分な免疫あり → 接種不要

詳しくは助成制度のページをご覧ください。
平成18年(2006年)以降
比較的低いリスク
2回接種が定着した世代。適切に2回受けていれば免疫は十分な場合が多い。

4.当クリニックでの費用・検査の流れ

風疹抗体検査
3,500円+診察料
MRワクチン接種
9,500円+診察料

※ 費用は予告なく変更となる場合があります。

抗体検査の流れ
1
受診・問診

接種歴や妊娠の希望など、現在の状況をお聞きします。

2
採血

少量の血液を採取します。通常数分で終わります。

3
結果の確認(数日後)

結果をもとに、接種が必要かどうかをご説明します。

4
必要に応じてMRワクチンを接種

抗体価が低いと判定された場合、MRワクチンを接種します。市川市の助成が使える場合もあります。

💡 妊娠を希望されている方へ
妊娠前に抗体検査を受けることを強くお勧めします。MRワクチンは生ワクチンのため妊娠中は接種できず、接種後2か月は妊娠を避ける必要があります。赤ちゃんを守るためには、周りのご家族の免疫も非常に重要です。市川市では、妊娠を希望されるご本人だけでなく、パートナーや同居のご家族(妊婦さんのご家族含む)も助成の対象となる場合があります。
対象条件や申請方法など、詳しい内容は当院の下記ページよりご確認いただけます。

【参考文献】

・厚生労働省「予防接種が推奨される風疹抗体価について(EIA法)」(平成26年2月)

・国立感染症研究所「風疹に関する情報」

 

 

【監修医】

本田 謙次郎(Kenjiro Honda)

市川駅前本田内科クリニック院長/医学博士
東東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科
総合内科専門医・腎臓専門医・透析専門医・厚生労働省認可 臨床研修指導医

 

略歴

2005 年 東京大学医学部卒、東京大学医学部附属病院・日赤医療センターで初期研修

2007 年 湘南鎌倉総合病院 腎臓内科

2009 年 東京大学大学院医学系研究科(内科学専攻)入学

2013 年 東京大学大学院医学系研究科(内科学専攻)卒業

2014 年 東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科 助教

2020 年 市川駅前本田内科クリニック開院・院長就任

その他 宮内庁非常勤侍医、企業産業医等(日本銀行・明治安田生命・日鉄住金建材 ほか)歴任

 

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このページは、臨床試験や公的資料に基づく内容を患者さんに伝わりやすい表現に置き換えて説明しています。わかりやすさを優先して一部の表現を簡潔にしている箇所がありますが、内容が元文献の趣旨から外れないよう配慮しています。より厳密な記載や詳細な数値については、上記の参考文献および公的資料もあわせてご参照ください。

 

 

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