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インドで流行している二重変異株―その感染対策とは―(2021.04.26更新)

 2021年4月、大阪を中心とした関西圏だけでなく、沖縄、東京を中心とした首都圏も新型コロナウイルス感染が拡大しています。これに伴い、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発出されています。

 さて、新型コロナウイルスはインフルエンザウイルスなどと同様、変異をしていくことが知られています。上述の感染拡大の中で、変異株による感染が注目されています。この中で、二重変異、あるいは二重変異株といった言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

 二重変異株とは、インドで流行している変異を持った株のことを指しています。インドでは3月下旬以降、新規感染者数が急増しています。下記の図をご覧ください。

 

図.インドにおける新規コロナ感染者数(2021年2-4月)

                 WorldometerのHPより

 

 直近のデータによると、インドでの感染者数のうち、約8割がB.1.617という変異株が占めています。このB.1.617が、俗にいう二重変異株と呼ばれるものです。

 

 二重変異株とは、スパイクタンパク質に2つの変異を持つものを指しています。スパイクタンパク質とは、ウイルスがヒトに侵入する段階で、ヒトの組織に接着する部分のタンパク質のことです。すなわち、スパイクタンパク質を介して、最初にヒトに感染します。二重変異株は、このタンパク質にE484QとL452Rという2つの変異を持っています。E484Qは484番目のアミノ酸がE(グルタミン酸)からQ(グルタミン)に置き換わる変異を、L452Rは452番目のアミノ酸がL(ロイシン)からR(アルギニン)に置き換わる変異を示します。タンパク質はアミノ酸が多数つながって作られていますので、タンパク質の構造の一部が変化したものと考えてください。この2つの変があると、以前に一度新型コロナウイルスにかかったのにもう一度感染してしまう可能性や、新型コロナウイルスワクチンの効果が弱まる可能性が示唆されています。

 

 

 日本では、この二重変異株は5名のみの報告となっています。しかし、現在日本で感染が拡大しているイギリスの変異株同様、今後日本でもこの二重変異株が増えていく可能性があります。これまで同様、マスクや手洗い、アルコール消毒、密集を避け会食には十分注意するなどの対策を続けることが望ましいでしょう。

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