高血圧とは?
高血圧とは何?-高血圧の定義-
高血圧(hypertension)は、日本人の3人に1人という生活習慣病の中でも最も多い病気です。血圧には高いほうの血圧と低いほうの血圧の2つがあります。高いほうの血圧(上の血圧)を収縮期血圧といい、低いほうの血圧(下の血圧)を拡張期血圧といいます。診察室での血圧(診察室血圧)が、収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg以上のいずれか、または両方の時に高血圧という診断になります。また、家庭での血圧(家庭血圧)では、収縮期血圧135mmHg以上、拡張期血圧85mmHg以上のいずれか、または両方の時に高血圧と診断しされます。これは、家庭で測定した血圧は、診察室で測定するよりリラックスした状態で測定できるため、より日常に近い血圧が反映されるからです。
血圧が意味するものとは
では、血圧は何を示しているのでしょうか。
血圧とは、心臓がポンプのように血液を送り出す際に、血液が血管の壁にかかる圧力のことです。血圧には2つの数値がありますが、その意味は下記の通りです。
- 「最高血圧または収縮期血圧」(上の血圧):心臓が血液を送り出すときの圧力
- 「最低血圧または拡張期血圧」(下の血圧):心臓が血液を送り出す準備をしている、リラックスしているときの圧力
心臓が1回拍動するたびに、血液が全身に押し出されて血管に流れ込み、血管の壁に圧力がかかります。血圧はこの時の圧力を示しており、血液をしっかりと全身に送り届けるために必要な力です。しかし、この圧力が高くなりすぎると、血管がダメージを受けたり、心臓に負担がかかったりしてしまいます。
血圧の変動と目標血圧
とはいえ、1日の中でも時間帯によって変動する場合、季節によって変動する場合などがあります。寝不足だったりいらいらしたりすると血圧が上昇する、飲酒後や入浴後に下がるということもありますが、これは人によってさまざまです。また、年齢や合併症などによっても目標血圧は変わってきます。この程度の血圧ならいいはずだと思い込むのは危険ですので、必ず医療機関でご相談ください。