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慢性腎臓病とは?

 多くの役割を担う腎臓ですが、腎臓の病気の始まりは無症状であることが一般的です。皆様は子供の頃に学校検尿をした記憶がおありだと思いますが、これは症状はないけれども尿に蛋白や目では見えないレベルの血が混じっているといった場合に腎臓病がすでに始まっている可能性があるから行っているわけです。

 このように慢性に(ゆっくりと)腎臓が悪くなる(腎臓病)を、慢性腎臓病(Chronic kidney disease, CKD)と呼びます。日本では、成人の8人に1人が慢性腎臓病とされていますので、かなりの高頻度でみられます。慢性腎臓病の原因には、高血圧、糖尿病、IgA腎症、膜性腎症、微小変化型ネフローゼ症候群、感染症、腎臓結石、常染色体優性多発性のう胞腎、多発性骨髄腫などの血液疾患、全身性エリテマトーデスや関節リウマチなどの膠原病、薬剤、腎臓がんを含む悪性腫瘍などが挙げられます。

 

 慢性腎臓病がどこまで進んでいるのかは、推定糸球体濾過量(estimated glomerular filtration ratio, eGFR)と尿中の蛋白またはアルブミンという数値で判断します。eGFRは血液検査から算出され、正常な腎機能であれば数値は高いのですが、病気や加齢とともに徐々に低下していきます。

 

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