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子宮頸がんワクチンのキャッチアップ接種

[2024.09.18]

1.子宮頸がんとHPV

2.子宮頸がんワクチンのキャッチアップ接種

3.3回目の公費接種を2025年末までに終了すればよい

4.当院ではご予約なしでも子宮頸がんワクチンの接種が可能です

 


1.子宮頸がんとHPV

 子宮頸がんは、子宮の頸部という子宮の出口に近い部分にできるがんです。 子宮頸がんは、若い世代の女性のがんの中で多くを占めるがんです。患者さんは20歳代から増え始めて、 30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も、1年間に約1,000人います。

 子宮頸がんの原因は、長らく明らかになっていませんでしたが、1982年、ドイツのハラルド・ツァ・ハウゼン氏により、 子宮頸がんのほとんどがヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染で生じることが発見されました。


2.子宮頸がんワクチンのキャッチアップ接種

 図1をご覧ください。日本はヒトパピローマウイルスワクチンの接種率が群を抜いて低い状況でした。

 

図1.先進国におけるHPVワクチンの接種率


 子宮頸がんは妊娠・出産の時期にあたる若い世代に多いがんです。このため、ワクチンが接種できていない世代(1997年4月2日~2008年4月1日生まれの女性)で3回の接種が終わっていない女性に対して、キャッチアップ接種が推奨されています。キャッチアップ接種とは、今からでも遅くはないので、費用負担は発生せずに接種ができますというキャンペーンのことを指します。

 


3.3回目の公費接種を2025年末までに終了すればよい

 図2をご覧ください。1回目の接種を15歳までに済ませると、合計2回の接種で免疫がつくとされています。一方、1回目の接種を15歳になってから接種する場合、合計3回のワクチン接種が必要となります。通常のスケジュールでは初回接種の6ヶ月後以降に3回目の接種となるため、1回目を2024年9月末までに接種することが望まれるというわけです。

 

図2.HPVワクチンの接種スケジュール

 

4.当院ではご予約なしでも子宮頸がんワクチンの接種が可能です

 現在、定期接種として公費で受けられるHPVワクチンは、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類があります。〇価というのは、〇種類の株に対するワクチンが入っているという意味です。当院では、9価ワクチンであるシルガードを取り扱っております。

 HPVワクチン対象で、特にキャッチアップ接種をお受けの方は、なるべく初回接種を2024年9月30日までにお受けください。なお、接種に関してお困りの際には、個別にご相談いただければ幸いです。

 

図3.HPVワクチンの接種のまとめ

 

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