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LDL、HDLの意味

1.LDL、HDLとはなんですか

2.LDL、HDLの違いは比重

3.コレステロールの種類

4.コレステロールは運送屋

5.LDLはなぜ悪玉と言われるのですか

 

 

1.LDL-C、HDL-Cとはなんですか

 LDLコレステロール、HDLコレステロールはそれぞれLDL-C(LDL-c)、HDL-C(HDL-c)とも記載されます。いずれもコレステロールの一種ですが、LDLコレステロールは悪玉コレステロール、HDLコレステロールは善玉コレステロールと呼ばれることが多いのが特徴です。

 

2.LDL、HDLの名前の由来

 LDLはLow-density lipoprotein、HDLはHigh-density lipoproteinの英語の略です。日本語では、LDLは低比重リポ蛋白、HDLは高比重リポ蛋白と呼ばれます。高比重であるHDLコレステロールは、蛋白の割合が多く、コレステロールの割合は少なくなっています。一方、低比重であるLDLコレステロールは、蛋白の割合が少なく、コレステロールの割合は多くなっています。図のようにLDLコレステロールとHDLコレステロールの違いがありますが、脂質の方がタンパク質よりも比重が低いことから、コレステロールエステル部分の大きいLDLはより低比重になります。

 

図1.LDLとHDLの構成イメージ

 

3.コレステロールの種類

 コレステロールにはHDL、LDL以外にもあるのでしょうか。コレステロールは比重別、つまり重さ別に、HDL、LDL、IDL(中間比重リポ蛋白)、VLDL(超低比重リポ蛋白)、CM(カイロミクロン)にわかれます。HDLが最も比重が高い、つまり重い、CMが最も比重が低い、つまり軽いということになります。

 

表1.コレステロールの一覧

 

 それぞれの比重は、タンパク質の割合、含むのがコレステロールエステルなのか中性脂肪なのかによって決まります。

 

・タンパク質は比重が高い

・コレステロールエステルは中性脂肪よりも比重が高い

 

 例えば、CMは脂質90%以上で、その大半が中性脂肪です。タンパク質はわずか1~2%しか含まず、非常に軽くなっています。逆に、HDLはコレステロールエステルが主体である上にタンパク質が40~55%を占めるため、重くなるわけです。

 

表2.コレステロールの役割

 

4.コレステロールは運送屋

 LDLは、体の隅々へコレステロールを運搬し、細胞膜やホルモンの材料にする 役割を持っています。過剰になると、血管の壁にコレステロールを置いていってしまいます。一方、HDLはタンパク質の割合が多く、逆に言えばコレステロールエステルの割合の少ない特徴がありました。この特徴から、HDLは血管壁からコレステロールを回収し肝臓へ戻す「逆輸送」の働きを担っています。

 

図2.LDLとHDLの運送屋の役割

 

5.LDLはなぜ悪玉と言われるのですか

 LDLコレステロールが高いと末梢の組織、例えば血管の壁にコレステロールを置いていってしまいます。これがたまると、血管の壁にできるプラークとなり、動脈硬化へとつながるわけです。一方、HDLコレステロールは血管の壁などにあるコレステロールを取り除き、肝臓などに運ぶ役割を担っています。このため、血管などの組織にコレステロールを供給するLDLコレステロールは悪玉、逆に組織からコレステロールを取り除くHDLコレステロールは善玉と呼ばれるわけです。

 

図3.LDLとプラーク形成

 

【監修医】

本田 謙次郎(Kenjiro Honda)

市川駅前本田内科クリニック院長/医学博士
東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科
総合内科専門医・腎臓専門医・透析専門医・厚生労働省認可 臨床研修指導医

 

略歴

2005 年 東京大学医学部卒、東京大学医学部附属病院・日赤医療センターで初期研修

2007 年 湘南鎌倉総合病院 腎臓内科

2009 年 東京大学大学院医学系研究科(内科学専攻)入学

2013 年 東京大学大学院医学系研究科(内科学専攻)卒業

2014 年 東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科 助教

2020 年 市川駅前本田内科クリニック開院・院長就任

その他 宮内庁非常勤侍医、企業産業医等(日本銀行・明治安田生命・日鉄住金建材 ほか)歴任

 

最新の医学知識をわかりやすく発信し、地域の“かかりつけ医”として健康を支えます。
本記事は一般情報です。診断・治療は必ず医師の診察をお受けください。

 

 

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