メニュー

糸球体とボーマンのう~腎臓のミクロな構造~

 腎臓のミクロな構造を見ていきます。1つの正常な腎臓には、ネフロンという尿を作る構造が100万個あります。ネフロンというのは、尿を作る糸球体と、作った尿から水や体にとって大事な栄養を再吸収する尿細管とがセットになったものを指します。また、糸球体を包むものをボーマンのう(ボウマン嚢)と呼びます。

 

 腎臓に流れてきた血液をキレイにするため、糸球体という場所で尿がろ過されて作られます。この尿を原尿と言いますが、原尿は尿細管を通る中で、大事な水分や栄養を再吸収していくのです。例えば体に水分が足りていなければ水分は多めに再吸収され、逆に体内の水分が十分すぎる場合にはそこまで再吸収しないような構造になっています。なお、ボーマンのうは、糸球体と糸球体によりろ過された尿を包み込んでいます。ネフロンの模式図を下の図で示します。

 

 腎臓の働きは、必要なものが多い場合は再吸収を多くし、必要なものが少ない場合には尿として排泄するものを多くするということになります。ちなみにですが、糸球体は複雑な構造をとっており、再生はできません。一方、尿細管上皮細胞は再生されますので、尿細管がダメージ受けた後しばらく時間が経過した状況であれば、再生した尿細管上皮を見ることができます。

 このような尿を生成する過程があることを踏まえると、腎機能が悪いと言われた際には、糸球体に問題があるのか尿細管やそれを取り巻く間質に炎症などの問題があるのかを考えることになります。様々な検査、症状の経過から、腎臓の構造の中のどこに異常があるのかを見分けていくわけです。

 

「腎臓内科」に戻る

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME