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慢性腎臓病とは?

 多くの役割を担う腎臓ですが、腎臓の病気の始まりは無症状であることが一般的です。皆様は子供の頃に学校検尿をした記憶がおありだと思いますが、これは症状はないけれども尿に蛋白や目では見えないレベルの血が混じっているといった場合に腎臓病がすでに始まっている可能性があるから行っているわけです。

 

 このように慢性に(ゆっくりと)腎臓が悪くなる(腎臓病)を、慢性腎臓病(Chronic kidney disease, CKD)と呼びます。日本では、成人の8人に1人が慢性腎臓病とされていますので、かなりの高頻度でみられます。慢性腎臓病の原因には、高血圧、糖尿病、IgA腎症、膜性腎症、微小変化型ネフローゼ症候群、感染症、腎臓結石、常染色体優性多発性のう胞腎、多発性骨髄腫などの血液疾患、全身性エリテマトーデスや関節リウマチなどの膠原病、薬剤、腎臓がんを含む悪性腫瘍などが挙げられます。

 

 

 慢性腎臓病がどこまで進んでいるのかは、推定糸球体濾過量(estimated glomerular filtration ratio, eGFR)と尿中の蛋白またはアルブミンという数値で判断します。eGFRは血液検査から算出され、正常な腎機能であれば数値は高いのですが、病気や加齢とともに徐々に低下していきます。

 

【監修医】

本田 謙次郎(Kenjiro Honda)

市川駅前本田内科クリニック院長/医学博士
東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科
総合内科専門医・腎臓専門医・透析専門医・厚生労働省認可 臨床研修指導医

 

略歴

2005 年 東京大学医学部卒、東京大学医学部附属病院・日赤医療センターで初期研修

2007 年 湘南鎌倉総合病院 腎臓内科

2009 年 東京大学大学院医学系研究科(内科学専攻)入学

2013 年 東京大学大学院医学系研究科(内科学専攻)卒業

2014 年 東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科 助教

2020 年 市川駅前本田内科クリニック開院・院長就任

その他 宮内庁非常勤侍医、企業産業医等(日本銀行・明治安田生命・日鉄住金建材 ほか)歴任

 

最新の医学知識をわかりやすく発信し、地域の“かかりつけ医”として健康を支えます。
本記事は一般情報です。診断・治療は必ず医師の診察をお受けください。

 

 

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