メニュー

新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種

[2022.09.28]

 2022年は、新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行を懸念する声があります。インフルエンザについては、南半球のオーストラリアでの感染状況を「2022年のインフルエンザ流行予測-大流行・コロナ同時流行はあるのか-」で説明しております。まだお読みでない方は、ぜひご覧ください。

 さて、世界の多くの先進国では、マスクをはずし、コロナ流行前と同じ状態に生活を戻していく方向ですでに舵を切っています。そのためにはコロナに感染しても重症化しないこと、ウイルス排泄量を少なく罹病期間を短くすることなどが必要となり、ワクチンなどによる集団免疫の獲得とその維持が政策の中心になっていると考えられます。

 こうした背景の中、2022年秋の時点でワクチン接種をどうとらえるほうがよいのかについて、いま話題の同時接種を含めて考えてみます。

 

1.2022年はワクチンへの関心が高まっている

 2022年は、一部の対象の皆様においてオミクロン対応ワクチンが秋より接種可能となりました。2022年9月末時点での市川市の対象者は「オミクロン対応ワクチン接種開始のお知らせ」でご紹介しておりますが、今後対象となる方が拡大していく可能性が考えられています。オミクロン対応ワクチンとは、日本では2022年2月頃を中心に蔓延した新型コロナウイルスのBA.1株に対するワクチンです。11月からはBA.4/BA.5対応のオミクロンワクチン接種も開始となります。アメリカではBA.5株の派生型である、新規変異株 BQ.1株やBQ.1.1株、BF.7株の割合が急速に増加しています。感染力がBA.5株よりも高い可能性が懸念されており、第8波が訪れる可能性も考えられています。

 一方で、オーストラリアの冬の時期におけるインフルエンザが今年は見られていました。南半球での流行状況などからも、ワクチンに対する関心が高まっている年といえるでしょう。

 

 

2.新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種は可能

 厚生労働省は、こちらのページで下記の見解を出しています。

 

 新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンとの同時接種は可能です。ただし、インフルエンザワクチン以外のワクチンは、新型コロナワクチンと同時に接種できません。互いに、片方のワクチンを受けてから2週間後に接種できます。

 

 ファイザー社、モデルナ社、武田社(ノババックス)の3種類のコロナワクチンで、インフルエンザワクチンとの同時接種における有効性および安全性が検討されました。その結果、「新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンとの同時接種については、単独で接種した場合と比較して、有効性及び安全性が劣らないとの報告がある」とされています。

 

3.同時接種しない場合は数日間以上あけることが無難

 同時接種しない場合、インフルエンザワクチン→新型コロナワクチン、新型コロナワクチン→インフルエンザワクチンのどちらかの順に接種するスケジュールになります。接種間隔が十分あいている場合には問題ありませんが、接種間隔が近い場合、一方のワクチンを接種した後に発熱を認めた場合、あとに接種するワクチン接種が延期される場合があります。一方のワクチンを接種した翌日や翌々日にもう一方のワクチン接種となると、当日の体調次第であとで接種するワクチンが延期になる可能性があります。特に事前に日程予約するワクチンの際には十分ご注意ください。

 当院では、オミクロン対応ワクチンは市川市専用サイトでのご予約になりますが、インフルエンザワクチンはご予約なしで接種が可能です。同時接種をご希望の際には、オミクロン対応ワクチンを市川市専用サイトでご予約いただいて、当日インフルエンザワクチン接種のご希望を受付でお伝えください。インフルエンザワクチンの予診票はこちらからダウンロードできますので、事前に印刷してご記載いただくとスムーズです。当院でのオミクロン対応ワクチンのご予約方法は、「オミクロン対応ワクチンのご予約方法」をご参考になさってください。

 

 

4.同時接種は左右別々の腕に

 同時接種を行う際には、それぞれのワクチンを別々の腕に接種することが一般的です。これは、副反応が出た場合にどちらのワクチンが原因かをはっきりさせるためです。あまりに強い副反応が見られた場合には次回以降接種自体を検討することとなり、とても大事な情報となります。

 新型コロナワクチンは上腕(二の腕)の方に近い側に接種しますので、インフルエンザの接種部位とは若干離れた接種部位になることが一般的です。しかし、新型コロナワクチンは接種した筋肉をこえて炎症が波及する場合があります。つまり、少し離れているとはいっても同側の腕に接種すると、炎症があった場合にどちらのワクチンによる炎症かが区別できない可能性があります。ワキのリンパ節が腫れることをご紹介した「3回目ワクチン接種の副反応-ワキの痛みと腫れ・脇のリンパ節腫脹-」の記事もご覧ください。また、ワクチン接種後に炎症が長引いた場合、炎症が強い部位が重力に従って移動することもあり、この点においてもやはり同側での接種は避けた方がよいでしょう。

 乳がんの術後や血液透析中でシャントをお持ちの方、間歇スキャン式持続血糖測定器をお使い(例:糖尿病に対してフリースタイル・リブレをご使用中)で、上腕に機器を装着されている方は、別々の腕に接種が難しいかもしれません。こうした皆様は同時接種しない選択をお考えになった方がよさそうです。

 

 

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME