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腎嚢胞に関連する症状

 ある程度大きくなった腎嚢胞(腎のう胞)がある場合には、腎臓痛といわれる症状が生じます。特に常染色性優性多発性嚢胞腎では、腎臓痛がみられることが少なくありません。嚢胞の分布によって症状の部位はさまざまで、腹痛や腰痛、背部痛、胃の痛みとして感じます。

 

 ただし、常染色体優性多発性嚢胞腎の合併症にありますように、嚢胞出血や嚢胞感染との区別する必要があります。嚢胞出血の場合には無症状であることが多く、出血した嚢胞部位の痛みや違和感、血尿を伴うことがあります。嚢胞出血では一般に発熱は見られませんが、嚢胞感染では感染した嚢胞に一致して痛みを感じると共に発熱を認めることが一般的です。また、常染色性優性多発性嚢胞腎における腎嚢胞では、CTでしばしば嚢胞周囲の石灰化を認めることがあります。

 

 

 腎嚢胞にはBosniak分類という形態による分類があります。大半の腎嚢胞は良性です。一方、Bosniak分類カテゴリーⅢのように隔壁が厚く不整、あるいはカテゴリーⅣのように内部に腫瘤があるなどの場合には悪性の可能性が高くなります。

 

 また、肝嚢胞が目立つ場合には、肝臓の症状なのか、腎臓の症状なのかが一見するとわかりにくいことがあります。気になる症状がある場合には、受診の際にご相談ください。

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