オミクロン株対応ワクチンの接種間隔が3ヶ月に短縮
新型コロナウイルスのワクチンは、2022年10月現在、3回目以降の接種、すなわち3回目・4回目・5回目の接種はオミクロン対応株ワクチンの接種が可能となっています。オミクロン株対応ワクチン(オミクロンワクチン)はBA.1株対応ワクチンとBA.4/BA.5株対応ワクチンの両方が用いられています。現時点では、自治体によってどちらのワクチンを接種できるかが異なりますが、近々BA.4/BA.5株対応ワクチンに統一されることが見込まれています。
オミクロン株対応ワクチンの接種間隔が5ヶ月から3ヶ月に短縮
1・2回目のワクチン接種をオミクロン株対応ワクチン以外で済ませた方について、3回目以降のオミクロン株対応ワクチンの接種の接種間隔が5ヶ月から3ヶ月に短縮されました。この変更は、2022年の夏にワクチン接種をしたばかりでオミクロン株対応ワクチンを接種したいのにかなり先になってしまうという方には朗報です。いつ打てるのかがわからない方に、もう少し具体的にお示しします。
図をご覧ください。例えば前回接種が7月28日である場合、3ヶ月経過した後の同じ日、つまり10月28日以降であればオミクロン株対応ワクチンが接種可能ということになります。こちらをご参考にしていただいて、次回の接種予約をなさるようにしてください。
なお、効果や副反応を心配されている皆様は、「【コロナ】オミクロンワクチンの効果と副反応/副作用-ファイザー・モデルナとBA.1とBA.4/BA.5の比較ー」をご参照ください。オミクロン株対応ワクチンのまとめを掲載しています。
新規変異株 BQ.1株、BQ.1.1株、BF.7株
接種間隔が短縮した背景には、コロナ第8波やインフルエンザとの同時流行の懸念があることが推測されます。この冬、すなわち2022年末から2023年初めにかけて、感染拡大や医療ひっ迫の可能性があるということになります。例えばアメリカでは日本のいわゆる第7波で蔓延したBA.5株におきかわって新規変異株の割合が急増しています。
図は、アメリカにおける新型コロナウイルスの変異株検出割合の推移を示しています。グラフの下側にある一番割合が多いものがBA.5株です。2022年10月になり、アメリカではBA.5株の派生型である、新規変異株 BQ.1株やBQ.1.1株、BF.7株の割合が急速に増加しています。新規変異株はドイツや韓国でも検出され、感染力がBA.5株よりも高い可能性が懸念されているところです。日本では北海道や東北地方の各県では、感染者数が底を打ち、上昇の兆しが見られています。これらを総合すると、2022年から2023年にかけての年末年始以降の時期に第8波となる可能性やインフルエンザと同時流行する可能性がありますので、十分ご注意ください。
インフルエンザがいつ流行るのか、インフルエンザ予防接種をいつ打つべきかなどご不明な場合には、「2022年のインフルエンザ流行予測-大流行・コロナ同時流行はあるのか-」でデータに基づいた流行予想を解説しております。冬に向けての対策として、ぜひご参考になさってください。