高血圧の症状は?
高血圧は、大半の方が無症状です。つまり、大半の方が血圧を測るまで高血圧かどうかがわからない、ということになります。
高血圧のときに見られる症状
高血圧の状態が続いたり、血圧が非常に高かったりする(重症高血圧:180/110mmHg)時には以下のような症状が現れることがあります。
頭痛:血圧が高くなり脳の血管に圧力がかかるため、頭痛が起こることがあります。
めまい:脳への血流の調整がうまくいかなくなり、ふらつきや目の前が暗くなるなどの症状がみられます。
肩こり:血流悪化により、筋肉が緊張し、肩こりが引き起こされます。
動悸・息切れ:心臓への負担が増え、鼓動や呼吸が乱れることがあります。
視界のぼやけ:血圧上昇で眼の奥にある「網膜」という部分の血管に負担がかかることにより、視界がぼやけたり、視力が低下したりすることがあります。
むくみ:心臓や血管、腎臓への負担などにより体に水分が溜まり、浮腫が生じます。
症状の原因が高血圧かはわからない
しかし、これらは他の病気でも起こりうる症状でもあります。血圧と因果関係があるかどうかは、他の病気の可能性がないかどうかや、血圧の治療を行うことで症状がどう変化するかなど、さまざま状況証拠から判断していくことになります。自己判断せず、まずは血圧を測って客観的な数値として評価し、医療機関でご相談されるのがよいでしょう。
急に血圧が上がることも…
また、1年ごとに徐々に血圧があがってきたという場合もある一方、数日から数週の間に高血圧が出現したという場合もあります。何かしらの病気が根本にあって、高血圧や他の症状が出てくるということもありますので、普段と体調が異なることが続く際には血圧を確認されるのがよいでしょう。
放置するとこわい高血圧
高血圧は、放置すると心臓病や脳卒中など重大な病気につながるリスクがあります。詳しくは、「高血圧を放置するとどうなるのか?」をご覧ください。
高血圧は症状がないことが多いものの、放置すると健康に深刻な影響を与える可能性があります。血圧を測ることで早期に気づき、適切な対応を取ることができます。体調に違和感を覚えたときや年齢を重ねたときには、定期的に血圧を測定する習慣を身につけましょう。