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インフルエンザ流行の近況【2025年10月】

[2025.10.20]

 2025年のインフルエンザは、千葉県が9/24、埼玉県が10/1、神奈川県が10/2、東京都が10/3に流行入りしました。今年は異例の早さでのインフルエンザの流行入りですが、大人の皆様を診療する当院の状況からしますと、10月半ばまでの時点では大人で流行している印象はありません。9月初めから学級閉鎖が見られていた状況から推測するに、これまでは小児の間では流行していて大人での流行はまだこれからと考えていました。

 

 さて、当院でのインフルエンザ抗原検査の陽性率をお示しします。下記の通り陽性率は上昇傾向で、現状の陽性者は若い世代が中心です。今後は大人での感染拡大が始まると見込まれます。

 

表.当院におけるインフルエンザ抗原検査結果

2025年の週 陽性率
9/30-10/4 3.70%
10/6-12 6.45%
10/14-18 7.41%

 

 インフルエンザの流行は、流行時期には地域差が見られることが一般的です。お住まいの地域によって多少の地域差はあるものの、11月上旬になると多くの地域で大人でも感染拡大を実感することになるのではないかと考えられます。「2025-2026年のインフルエンザ流行予測」でご紹介しています通り、今シーズンはインフルエンザの流行期間が長い可能性が予想されます。こちらの記事で記載しているよりも大人を含めた流行の始まりはより早まることと思われます。ワクチンや手洗い、うがいも活用しながら適切に健康管理を行っていくことがよいでしょう。

 

 

 

【監修医】

本田 謙次郎(Kenjiro Honda)

市川駅前本田内科クリニック院長/医学博士
東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科
総合内科専門医・腎臓専門医・透析専門医・厚生労働省認可 臨床研修指導医

 

略歴

2005 年 東京大学医学部卒、東京大学医学部附属病院・日赤医療センターで初期研修

2007 年 湘南鎌倉総合病院 腎臓内科

2009 年 東京大学大学院医学系研究科(内科学専攻)入学

2013 年 東京大学大学院医学系研究科(内科学専攻)卒業

2014 年 東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科 助教

2020 年 市川駅前本田内科クリニック開院・院長就任

その他 宮内庁非常勤侍医、企業産業医等(日本銀行・明治安田生命・日鉄住金建材 ほか)歴任

 

最新の医学知識をわかりやすく発信し、地域の“かかりつけ医”として健康を支えます。
本記事は一般情報です。診断・治療は必ず医師の診察をお受けください。

 

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