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1シーズンに2回かかるインフルエンザとコロナJN.1株

[2024.02.07]

 2023-2024年シーズンは、近年稀にみるインフルエンザが長期間大流行しているシーズンです。2学期が始まった2023年9月には学級閉鎖が目立ちましたが、3学期が始まった2024年1月にも再度学級閉鎖が多数の学校で見られました。子供たちの間でインフルエンザは流行を見せていますが、大人の間でもインフルエンザが流行しています。

 

2023-24年はインフルエンザA型に2回かかることがある

 ここ最近では、比較的短い期間で複数回インフルエンザにかかる方が見られています。2023-2024年シーズンは、インフルエンザA型に2回かかる方もいることが特徴的です。

 

 では、インフルエンザにはどのような型があるのでしょうか。今年流行しているインフルエンザには、A型H1(pdm09)、A型H3、そしてB型があります。

 

図1.2024年1月末のインフルエンザ検出報告数

(国立感染症研究所のHPより引用、一部改変)

 

 2023年9月頃からH3というタイプのインフルエンザA型が流行していました。秋の時期はインフルエンザA型の中ではH1よりもH3のほうが割合が多かったのですが、冬になるにつれてH1の割合がやや増えていきました。2023年については数か月間にわたり長く流行が続いたことが特徴的で、2024年1月に入り再増加しました。3学期に入り、2学期のみかと思われていた学級閉鎖が再度見られたこともA型が再増加したことが影響したのかもしれません。

 

 同一シーズンでインフルエンザA型に2回かかる理由は2つ考えられます。1つ目の可能性は、H3とH1の2つの株にかかったというものです。2つ目はの可能性は、2023-24年シーズンはインフルエンザの流行が長期間に及んだため、1回目にかかったときの抗体価が低下し、2回目に同じ株にかかったというものです。抗体価については、1・2回目の新型コロナウイルスワクチン接種後の抗体価は人によって低下のはやい方がいることがわかりました。インフルエンザについても一度かかったのに抗体が速やかに減っていく方がいて、そういった方が2回目インフルエンザA型にかかっていた可能性があるかもしれません。いずれにしても例年にはない、今シーズン特有のものであると言えるでしょう。 

 

2024年に入り、インフルエンザB型が増加

 2024年に入り、インフルエンザB型が増加していることがわかります。現場の実感として、2月に入ってからはインフルエンザはA型からB型に置き換わった印象があります。今シーズンのB型は山形系統ではなく、ビクトリア系統が報告されておりますので、2月に増加が見られているのはB型のビクトリア系統である可能性が高いと考えられます。

 

 2023年日本で夏の時期に、南半球のオーストラリアではインフルエンザB型が猛威を振るっていました。この点に加えて、今年のインフルエンザワクチンでカバーしている株は「インフルエンザ感染後にワクチン接種は必要か?」で詳しく説明しております。インフルエンザの予防接種をされた方は、こちらの記事もご覧ください。

 

 

2024年、大人ではコロナ が増加(世界で流行するJN.1株)

 新型コロナウイルスの患者数もインフルエンザ患者数とともに増加しています。2024年2月冒頭の実感としては、子供の間ではインフルエンザB型が、大人の間では新型コロナウイルス(SARS-CoV-2, COVID-19)が流行している印象があります。

 

図2.日本国内でのコロナ変異株の割合の推移

(国立感染症研究所のHPより引用、一部改変)

 

 図2をご覧いただくと、日本国内では JN.1 系統が最も多くなっていることがわかります。JN.1株は、オミクロン株の亜系統BA2.86から派生したとされる変異株で、WHOも2023年の時点で注目すべき変異株に指定した株です。英国保健安全保障庁(UKHSA:UK Health Security Agency)の報告によると、イギリスの感染の中でも約60%がJN.1株に置き換わっており、米国やフランスと同様、JN.1株が最も感染がひろまっている変異株になっていると示しています。

 

感染対策の徹底を

 乾燥に加えて寒さが厳しくなるこの時期、インフルエンザB型、新型コロナウイルスJN.1株の感染が拡大し、どこでかかったのかわからないということになりがちです。流行状況は時々刻々変化していきますので、その時期の感染状況を踏まえ、手洗い・こまめな換気などの感染対策を十分に徹底するようにしましょう。

 

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