発熱を伴わないコロナ感染
医療現場の実感として、発熱を伴わない新型コロナウイルス(COVID-19、SARS-CoV-2)感染症が増加している印象があります。発熱がなくても、のどが痛い(咽頭痛)、頭が痛い(頭痛)、だるさがある(倦怠感)、咳がひどいなどの場合にはコロナ感染もありうるので、十分ご注意ください。
いまなお、大人の世代ではコロナ感染が、30歳以下の世代ではインフルエンザ陽性が見られています。では、2024年2-3月の時点で、新型コロナウイルス(COVID-19、SARS-CoV-2)感染症の感染状況はどのようになっているのでしょうか。
日本の国立感染症研究所や米国疾病予防管理センター(CDC)によりますと、日本やアメリカでは依然としてJN.1株が主体となっています。JN.1株以外では、日本ではBA2.86株、JN.1.4株といったBA.2系統が見られている一方、アメリカではJN.1.13株、JN.1.18株といったBA.2系統が増加していく見込みです。発熱を伴わないコロナ陽性の方は、JN.1株にかかった後にこうした別のBA.2系統株にかかっているのかどうかは現時点でわかりませんが、引き続き感染症には十分ご注意ください。