膀胱炎
1.膀胱炎とは
4.膀胱炎の症状
5.膀胱炎の治療
膀胱炎は大腸菌などの腸内細菌が膀胱に入り、膀胱の壁で炎症を起こす病気です。膀胱炎は女性に多い病気で、男性に起こることは稀です。年齢層問わず見られることが特徴です。

膀胱炎は尿道口から雑菌が入ることで起こります。女性は尿道口と、細菌が常在する膣、肛門が近い距離にあるため、尿道口から雑菌が入りやすいことが特徴です。また、尿道口から膀胱までの距離が女性では4-5cm程度と、男性の1/3程度しかありません。尿道口から膀胱までの距離が近いため、女性ではひとたび雑菌が侵入すると膀胱まで到達しやすいことになります。
・尿意(おしっこ)を我慢する
・月経
・性行為
・下痢
・免疫力の低下(糖尿病・免疫抑制薬・がん、など)
典型的にはトイレを我慢しすぎた後などに見られます。また、生理中や妊娠中、閉経後はエストロゲンの低下により膣内の常在菌が減少することが知られています。その結果、膣内で雑菌が増殖しやすくなり、増殖した細菌が膣から尿道口に入り、膀胱炎を発症しやすくなります。また、糖尿病や悪性腫瘍などの持病や免疫抑制薬の使用、疲れ・ストレスにより免疫力が低下する状態にあると膀胱炎は起きやすくなります。

・排尿時の痛み
排尿をしたときに、症状が軽ければ違和感やムズムズした感じがあり、症状がひどくなると痛みを感じます。排尿の後半や終わった後に症状が見られやすいという特徴があります。
・頻尿
少し前にトイレに行ったばかりなのにもかかわらず、すぐに尿意を感じます。トイレの回数が多くなったと感じます。
・血尿
尿に血が混じっていることで気づくことも多いです。一般には、排尿の後半がより目立ちます。
・尿の混濁
尿のにごりが見られることがあります。
・残尿感
トイレに行ったばかりなのに、尿がまだ溜まっているような感覚があります。
膀胱炎は突然発症するので、「治し方はどうすればいいの?」と思われる方も多いでしょう。「おしっこのときに痛いから、痛み止めの市販薬・ロキソニン(ロキソプロフェン)を飲んだ」というのは、膀胱炎ではやってはいけないことです。
飲み物をたくさん飲んで尿意を我慢しないこと、抗菌薬(抗生物質)を内服することが治療の中心になります。悪化して腎盂腎炎になると、発熱や腰痛が出現し重症化しやすくなります。初期対応が大事ですので、十分注意しましょう。
何科に行けばいいのか迷っていらっしゃる方もおられるかもしれません。当院での院内迅速検査機器により、検査開始後約1分で膀胱炎のチェックを行うことができます。上記の症状が見られた際にはご相談ください。
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【監修医】

本田 謙次郎(Kenjiro Honda)
市川駅前本田内科クリニック院長/医学博士
東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科
総合内科専門医・腎臓専門医・透析専門医・厚生労働省認可 臨床研修指導医
略歴
2005 年 東京大学医学部卒、東京大学医学部附属病院・日赤医療センターで初期研修
2007 年 湘南鎌倉総合病院 腎臓内科
2009 年 東京大学大学院医学系研究科(内科学専攻)入学
2013 年 東京大学大学院医学系研究科(内科学専攻)卒業
2014 年 東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科 助教
2020 年 市川駅前本田内科クリニック開院・院長就任
その他 宮内庁非常勤侍医、企業産業医等(日本銀行・明治安田生命・日鉄住金建材 ほか)歴任
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本記事は一般情報です。診断・治療は必ず医師の診察をお受けください。











